2012年02月14日

山登りのリーダーについて

少し古い話になりますが、千葉の方で30人のツアー登山のパーティーが
道迷いで一晩沢の中でビバークしたということがありました。
当時はNHKのトップニュースで流れました。
そのリーダーさんがインタビューに答えていました。
「ビバークの判断は間違っていなかったと思っています。むやみに歩き回らない方がいいと思いました。」

日本山岳協会の方が、コメントを求められ、こんなことを言っておられました。
「ビバークの判断は間違っていなかったと思います。
 ただ、ビバークするようになってしまった山行自体に問題はあったかも知れません。」

この山行も、本来はハイキングだったそうですが、ハイキングなどの山行のリーダーは、
何事もなければはっきり言ってなにもすることはありません。
参加者の服装や装備のチェック、ペース配分、危険な箇所での安全対策、休憩の指示、コースの確認、
メンバーの体調のチェック、くらいでしょうか。

不幸にも、何か予期せぬ事が起こった時、そのときこそリーダーの力が試されます。
道迷い、メンバーの怪我や体調不良、天候の急変、危険箇所への遭遇・・・・
そんな事態へ、的確に冷静に対応できるか。
それと同時に、リーダーに対してメンバーが絶対的に信頼を寄せているか・・・・・
日頃から信頼に足るリーダーとしての行動をきちんとしていれば、非常事態が起こった時にでも
メンバーはリーダーの指示にきちんと従い、冷静な行動ができると思います。

千葉の件のニュースを見ていると、メンバーの方が言っていました。
「ビバークの経験をするいいチャンスだと思いました。」

こんな言葉がメンバーから出るという事は、
「案外、リーダーの方はメンバーの方たちから信頼されていたかも知れないなあ~」と、私は思いました。

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もうひとつ、最近私の身近で考えさせられたことがあります。
山行のリーダーではなく、会とかグループのリーダーのことです。

会やグループのリーダー的な立場にある人は、ある意味では、
機会があるごとに、メンバーを指導教育する場を設ける立場にあると思います。

一般的に大多数の人が休みが取れるお盆や正月などは、そのいいチャンスです。
通常、九州の社会人山岳会などでは7月の20日以降やお盆休みなどに、夏山合宿と称して、
日本アルプスなどへの遠征を行ない、メンバーに経験を積ませたりレベルアップを図ったりします。
正月には、冬山合宿として鳥取大山や八ヶ岳などを取り組んだりしました。(私の経験上では・・・)

それは決して本当にリーダーがやりたかった山行ではないのかも知れません。
もっと、レベルの高い山行をやりたかったのかも知れません。
しかし、会のメンバーに経験を積ませてあげたい、それがひいては会のレベルアップに繋がる・・・との思いで
夏や冬の合宿をしてくれていたのだろうと思います。

もしも、会のリーダー的な立場の人たちが、めいめい自分がやりたい山行ばかりしていたら
そのリーダーに付いて行こうと思って会に入ってきた人たちはどうすればいいのでしょうか?
せっかくの長期の休みも、リーダーたちは個人山行ばかりで、会の山行は近場のハイキング。
これでは何時まで経っても、メンバーは経験を積んだり、レベルを上げる事も出来ません。

個人としてすごいレベルの山行をこなせる人がいいリーダーたり得るとは限りません。
登山隊長と登攀隊長に求められるものは違うということからもそれは言えます。
マネージャースペシャリストとタレントスペシャリスト・・・・・・
*昔学んだビジネス用語ですが、山の世界でも同じだと思います。

話がそれましたが、会のリーダーは、いつも我がメンバーにどうしたらいい経験を積むチャンスを与えられるか・・・・
自分自身の楽しみもさることながら、その事を頭に置いておくべきだと思いますが、
この私の感覚は、リングボルトと同じように、前時代的なものなのでしょうか・・・・・?


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